オリンパス・ペンについて



低価格で小型軽量、しかも画質のよいカメラ…。 それが1959年に登場したオリンパス・ペンです。
オリンパス・ペンは、当時一番安かったカメラの約1/4という破格の価格設定。
しかしながら、カメラにとって一番大事な部分「写り」には妥協がないカメラです。
当時のカメラは、今と比べて非常に高価な品でした。
その様な時代背景もあり、破格の値段で写りも良い「ペン」は大衆に支持されていきます。
初代ペンから始まったシリーズ。
累計販売台数は実に「1,700万台」という、とてつもないものでした。


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オリンパス ペンEE3
ペン EE3
オリンパス ペンEED
ペンEED
オリンパス ペンEF
ペンEF


もし当時、カメラがライカなどの高額品しかなかったとすれば…。
一体どれだけの人々が、思い出の瞬間を写真に収めることが出来たでしょうか。

私は、素晴らしい道具には二通りのものがあると考えています。


まず一つ目は、その種の道具として最大限の能力があるものです。
車で例えるならば、高い走行性能を誇る「ドイツ」や「イタリア」の「有名メーカー」が作るスポーツカー。 
走るという、車としての非常に高い能力をもった車です。
しかしながら皆さんもご承知のように、とても高価で一般庶民に買えるような代物ではありません。
多くの人に使う機会がないのは残念ですが、その時代の最先端ひいては次世代へとつながる機能などを搭載した、人々が憧れるような素晴らしい道具です。


二つ目は、多くの人に使われる道具です。
車で例えるならば、軽自動車や小型普通車などの大衆車です。
走行性能や内装など、上記のスポーツカーには及ばないかもしれません。
しかしながら、一般庶民にも手が届く価格で、基本性能はきっちりと抑え安心して乗ることが出来る車。こういった車がなければ、一体どれだけの人が車の恩恵を受けることができるでしょうか?
一握りの人だけでなく、多くの人を運ぶことができる車。
こういった車も、素晴らしい道具だと思います。


ペンシリーズは、まさに二つ目に挙げる優れた道具の典型例だと思います。

大衆の思い出を写し続けた、偉大な写真機なのです。




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